「討論のある授業」の実際


道徳:手品師(前編)

 
◇道徳の副読本に載っているお話です。
 最後の部分をカットして印刷し、配布しました。
 
このお話の?(ハテナ)
 ・友人とはどういう人か?
 ・なぜ、うでがいいのに売れないのか?
 ・男の子のお母さんは、この後帰ってくるのか?
 ・パンを買うのにも楽じゃないのに、なぜ働かないのか?なぜ、電話があるのか?
 ・手品師は町を歩くとき、いつも手品の種を仕込んでおくのか?
 ・手品師は、迷った後、どうしたのだろう?
 
 最後の疑問が、最も多くの人が持った疑問でした。
 そこで、次の問題についてみんなで話し合いをしました。
手品師はどうすればいいだろうか。 


 

男の子と一緒に、大劇場に行く。
 

23人
 
   ・男の子といっしょにステージに行けばいい。
   ・男の子をよんで大劇場で手品をすればいい。
   ・男の子を連れて大劇場に行き、自分は手品をし、男の子はそれを見る。
これが大多数の考えでした。


 

男の子をうらぎる。
 

2人 (Sさん・Nさん)
   ・うらぎる。
   ・ただ男の子一人の前でやるよりも、大劇場のステージの上でやる方がいい。



 

まず、大劇場に行き、その後、男の子の所へ行く。
 

1人(Hさん)
 
 
◇「裏切る派」対「裏切らない派」で、話し合いとなりました。
 「裏切る派」でがんばったのは、Nさんでした。何度も何度も、意見を言ってました。
脳味噌がグルグルと回転したことでしょう。
 私も「裏切る派」に味方しました。
「パンを買うのもやっとの生活をしてるんです。大劇場という夢がかないそうなんです。
 男のには電話しといて、まず大劇場に行って大活躍して、その後、ゆっくりと男の子
 の目の前で手品を見せればいいじゃないですか。有名になったら招待してもいいし。」
 
◇さて、感想です。私への反撃の文を載せます。
先生に質問です。もしうまくいかなかったらどうするんですか。男の子に相手にされないかもしれません。(Yさん)
先生が言ったことはまちがっています。少年を後回しにして立派になってその目の前でやるなんて、もっときずつくと思います。しかも後回しにされたと思って1年後くらいに来て、うらんでるかもしれない!(Kさん)
先生、男の子の住所や電話番号や名前を知っているのですか、その手品師は。もし私だったら、初めて会ったあの町のところで、来るのを待ってるけどな。(Nさん)
◇この結果は・・・、次週、解決編を待て!

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