「討論のある授業」の実際
道徳:手品師(前編)
◇道徳の副読本に載っているお話です。
最後の部分をカットして印刷し、配布しました。
・友人とはどういう人か?
・なぜ、うでがいいのに売れないのか?
・男の子のお母さんは、この後帰ってくるのか?
・パンを買うのにも楽じゃないのに、なぜ働かないのか?なぜ、電話があるのか?
・手品師は町を歩くとき、いつも手品の種を仕込んでおくのか?
・手品師は、迷った後、どうしたのだろう?
最後の疑問が、最も多くの人が持った疑問でした。
そこで、次の問題についてみんなで話し合いをしました。
・男の子といっしょにステージに行けばいい。
・男の子をよんで大劇場で手品をすればいい。
・男の子を連れて大劇場に行き、自分は手品をし、男の子はそれを見る。
これが大多数の考えでした。
・うらぎる。
・ただ男の子一人の前でやるよりも、大劇場のステージの上でやる方がいい。
◇「裏切る派」対「裏切らない派」で、話し合いとなりました。
「裏切る派」でがんばったのは、Nさんでした。何度も何度も、意見を言ってました。
脳味噌がグルグルと回転したことでしょう。
私も「裏切る派」に味方しました。
「パンを買うのもやっとの生活をしてるんです。大劇場という夢がかないそうなんです。
男のには電話しといて、まず大劇場に行って大活躍して、その後、ゆっくりと男の子
の目の前で手品を見せればいいじゃないですか。有名になったら招待してもいいし。」
◇さて、感想です。私への反撃の文を載せます。
先生に質問です。もしうまくいかなかったらどうするんですか。男の子に相手にされないかもしれません。(Yさん) |
先生が言ったことはまちがっています。少年を後回しにして立派になってその目の前でやるなんて、もっときずつくと思います。しかも後回しにされたと思って1年後くらいに来て、うらんでるかもしれない!(Kさん) |
先生、男の子の住所や電話番号や名前を知っているのですか、その手品師は。もし私だったら、初めて会ったあの町のところで、来るのを待ってるけどな。(Nさん) |
◇この結果は・・・、次週、解決編を待て!
2・後編へ